2012年10月10日水曜日

エクアドル人の仕草

早いもので私のエクアドル生活も残り半年。早すぎます。帰国へ向けて活動を締めくくっていくとともに、エクアドル文化をしっかり吸収していかなければならないと思う今日この頃です。

今日と明日は「エクアドル人の仕草」について、お伝えしようと思います。
初日の今日は「PERSIGNARSE(ペルシグナールセ)」についてです。
この仕草は、世界中のキリスト教の人たちが行っています。手で額、胸、左肩、右肩という順番で十字を切ることを、ペルシグナールと言います。多くの人がこの仕草を見たことがあると思います。例えば、外国のスポーツ選手は試合前などによく行っています。観客もよく行っています。自分のために行うものをペルシグナールセ。相手のために行うものをペルシグナールと言います。

「神様にお願いしてるんやろな~」と漠然としか理解してなかったので、同僚にペルシグナールについて聞きました。すると、いろいろ深い意味があることがわかりました。

まず、十字のそれぞれの意味です。
①額はPADRE(パドレ、父)を意味します。パドレとはイエスキリストを誕生させた神様のことです。
②胸はHIJO(イホ、子)を意味します。イホとはイエスキリストのことです。
③左肩はESPIRITU(エスピリテュ)を意味します。
④右肩はSANTO(サント)を意味します。③、④のESPIRITU SANTOを統合して聖霊(三位一体の第3位格)。三位一体とは「キリスト教で、父・子・聖霊の三位は、唯一の神が三つの姿となって表れたもので、元来は一体であるという教理
そして最後に口元に手を持っていき「アーメン」と言います。


私の解釈は、4つのポイント(額、胸、両肩)全体で神を唱えているということです。
エクアドル人は、何かあるごとにこのお祈りをします。家族や自分の健康を願うとき、食事をする時、亡くなった人の冥福を願うとき、感謝するとき、テストをするとき、運転手がカーブを曲がるときなど。何をするときでも彼らは神にお願いします。

キリスト教ではない私にとってはすごくおもしろい文化です。そして、なんかかっこいいです。「キリスト教ではないけど、十字を切ってもいいのか?」と質問すると、即答で「問題ない」と帰ってきました。

「パドレ、イホ、エスピリテュ、サント」。なんか力が湧いてきた感じがします。






1 件のコメント:

  1. メキシコ旅行も面白そうやったな!あと半年存分に楽しんでくれい!(一馬)

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