2012年11月27日火曜日

エクアドルの超ハイテク学校

今週はPENIPE(ペ二ーペ)で研修会を行います。そのペニーペに、超ハイテク学校がありました。
校舎。
エクアドルでみた学校の中でダントツに綺麗。
この学校は、MILENIO(ミレニオ)と言い、国の教育プロジェクトの一つとして、最近、設立されました。最先端の設備を導入し、その中で質の高い教育を行い、チンボラソ県全体の教育レベル向上に生かすという役割を持っています。そのため、設備は日本の学校以上です。
バリアフリー。
車いすのためのスロープ。
電子黒板。
理科室。
充実した実験機材。
学校見学をして唖然としました。まるで別世界です。田舎の学校とこのミレニアムでは。

1年前の自分なら、「こんな充実した設備のある学校にボランティアは必要ない」と思っていたと思います。けど、どんな設備が充実していても、授業をするのは教師という人です。この学校相手に、研修会を進めていけば、どんな結果になるのか?とても興味深いです。
ちょっと挑戦してみようと思います。




2012年11月26日月曜日

国際電話の恐ろしさ

先日、初めて国際電話を利用しました。
パナマの航空会社へ、チケット購入の際に生じたトラブル解決のためです。

海外の生活で最も困ることの一つが、お金のトラブルです。
なぜなら、自分の思いを上手くスペイン語で伝えられなかったり、相手の言っていることがわからなかったりすると、それが大きな損害になるからです。

今回も、本当に苦労しました。国際電話で航空会社へ電話し、トラブル解決のための手続きをしました。電話のスペイン語は大変聞き取りにくく、何度聞き返したことか・・・。
国際電話をかけた電話。
個室の中にあります。

電話機の上にあるメーターには、料金が表示されます。

オペレーターの人がかわいそうになる位、聞き返したり同じ質問をしました。幸運にも、私の対応をしてくれた人は、大変親切で丁寧に受け答えしてくれました。そして、30分後なんとかトラブルが解決しました。国際電話のおかげで、大きな損害なくパナマ旅行が楽しめそうです。

そして、料金メーターを見ました。そして、一人個室で「うわ~」と悲鳴を上げてしまいました。なんと25ドルです。私の1週間の食費と同じ額です。高すぎます。

国際電話はとても便利な電話です。しかし、恐ろしい電話でもあります。


2012年11月24日土曜日

エクアドルのスポーツ LA MAMONA

グアノで研修会を終えた後、バス停まで歩いていると、見たことのないスポーツのようなゲームをやっていました。

見物人に「なんと言うゲームですか?」と質問すると、「MAMONA(マモナ)」という答えが返ってきました。
ルールは、テニスのような、バレーボールのような感じです。
① 奥にいる人がサーブを打ち相手陣地にボールを入れます。(バレーボールみたいな感じ)
② そのボールを一打で相手に返します。(テニスみたいな感じ)
③ その後、ラリーを続け、ボールを返せなかったら負け。

このマモナは、エクアドルで大昔から行われていたスポーツです。
各地区の代表選手もいるそうです。とても面白そうなスポーツでした。

けど、痛そう。私は大人しく観戦するだけにしておきます。


2012年11月23日金曜日

GUANO名物 皮製品

本日もGUANO(グアノ)で60人の先生相手に研修会をしてきました。
研修会の様子。
みんな一生懸命、私が紹介した教材を作ってくれてます。
研修会というイベントが終わった後は、またカルネフリターダを食べました。
連日のカルネフリターダ。
詳しくは、前日のブログを見てください。
今週は、食べ過ぎました。完全に太りました。けど、がんばった後の美味しい食べ物は最高です。

そんな食いしん坊にとってグアノは最高の町です。そんなグアノは食べ物以外に有名なものがあります。それは皮製品です。中心部には、靴や財布、服なのどの皮製品の店が多く並んでいます。

そして、こんなかわいい皮製品も売っていました。
お土産用アメフトボール
大学、社会人とアメリカンフットボールをやっていた私にとって、これは「ビビッ」と来る商品でした。なぜか、エクアドルのサッカーチーム名が刺繍されていますが、とてもかわいいお土産です。私はついつい2つも買ってしまいました。

でも、なぜアメフトボールなのか??。エクアドルでのアメリカンフットボールの人気はゼロです。大学にもアメフト部はありませんし、エクアドル国内にアメフトの防具など売っていません。でも、このアメフトボールはいろいろな店で販売してました。店の人に質問しても「NO SE」(知らん)という答えが返って来ました。

私が推測するに・・・。

多分、これはアメリカ合衆国からの観光客向けの商品です。グアノには、多くの外国人観光客が訪れます。アメフト大好きな観光客がこの商品を見たら、私と同じように「ビビッ」と来るのは間違いありません。

ますますグアノが好きになりました。



2012年11月22日木曜日

GUANO名物 FRITADA

今週は、リオバンバの隣町、GUANO(グアノ)郡で研修会をしています。
グアノには、多くの名物があります。CHOLASという菓子パン、CHORIZO(内臓詰ソーセージ)、そしてCARNE FRITADA(カルネフリターダ)です。食いしん坊には、たまらん町です。
チョリソーとフリターダの看板を掲げたレストランが多数あります。
今日は、グアノのフリターダを紹介します。
カルネフリターダとは、簡単に言うと肉の揚げ物です。
カルネフリターダ。
大きな鍋に、ニンニクや玉ねぎなどと共に大量の肉を入れ、火にかけます。後に肉から油が出て、その油で、肉が揚がります。エクアドルのどこでも見かける料理です。

グアノには、エクアドル料理の定番であるカルネフリターダの店がズラリと並んでます。しかも、他の場所よりおいしいんです。さすが名物だけあります。でも一つの疑問が浮かび、店の定員に質問しました。

「なぜ、グアノのフリターダは有名なのか??」

すると、思いもしない答えが返ってきました。

「昔から、グアノには大きなプールがある。そのプールに訪れた人は、帰りにカルネフリターダを食べてグアノを去るというスタイルが一般的であった。その影響で、この辺りは多くのカルネフリターダの店があり、味も良い。」

確かに、エクアドル人にとって、「プールに行く。」というのは、大イベントです。そのイベントの帰りに、美味しいカルネフリターダにかぶり付いて、帰宅するというスタイルは納得です。

私も、研修会というイベントを終え、カルネフリターダにかぶりつきました。最高に幸せでした。これは、癖になります。

2012年11月21日水曜日

リオバンバ 10kmレース

11月18日㈰に、リオバンバ郡で行われたCEMENTO CHIMBORAZO 10k(セメントチンボラソ)というレースに参加しました。私の任地リオバンバで行われる大会の中では、最も規模が大きい大会です。参加者は2500人もいました。

エクアドルでも有名なセメント会社が主催の大会です。
去年もこの大会に参加しました。その時と大きく変わったことがありました。
それは、気付かないうちに、リオバンバ内に多くの知り合いが出来ていたことです。ウォーミングアップしているときや、スタートラインに並んでいる際、多くの人が「GENKI」と声をかけてくれます。一年前は、小声で「CHINITO(中国人)が並んでるぞ」と、陰口を言われていたのがウソのようです。
リオバンバに1年3か月以上生活してきた成果です。

スタート前の様子。
毎朝、ランニング中挨拶をかわすおばさん達。
午前7時。2500人のランナーがスタートしました。
エクアドルのシンボル、チンボラソ山に向かってスタートしました。
走っているときも、去年と大違いです。
昨年は「CHINITO ANIMO(中国人がんばれ)」という沿道の声援を受けていました。
今年は「GENKI ANIMO」と固有名詞で応援してくれます。しかも、10km走る間に、10回近くGENKIという響きを聴くことができました。固有名詞で応援してくれた人たちは、私の研修会に参加したことのある小学校の先生たちです。チンボラソ県内で100回以上、研修会をしてきた成果です。本当に驚きました。多分、声をかけてくれた先生たちも「あのGENKIが走ってる???」と驚いていたと思います。これを機に、研修会の依頼が大幅に増えることを願います。

そんな沿道の声援のおかげで、とても気持ちよく走ることができました。ほんま地元っていいもんです。

2012年11月20日火曜日

PENIPE名物、石焼トルティージャ

エクアドル、チンボラソ県PANIPE(ペニーペ)郡を訪れた際、石焼トルティージャを食べました。トルティージャとは、トウモロコシの粉を練って、薄くのばして焼いたものです。

昔、ペニーペはトウモロコシの栽培で有名でした。しかし、ペニーペ近くのテュングラワ山という活火山の噴火により、農作物が大きな被害を受け、栽培量が大幅に減少してしまいました。現在も、定期的に火山灰が降ってきます。その影響で、人口も減り、トウモロコシのペニーペは過去のものとなっています。

そんなペニーペは昔から、石焼トルティージャが名物でした。現在もその名物トルティージャを求めて多くの人々がやってきます。
今回、私もやっとその「ペニーペ石焼トルティージャ」を食べることができました。
① トウモロコシの粉を丸め、中にたっぷりチーズを入れます。
② これが①のトルティージャを焼く石。
薪で石をチンチンにアツくします。
③ アツアツの石の上に油をひき、ゆっくりトルティージャを焼きます。
④ 石の熱で、ゆっくり焼かれた石焼トルティージャ。
見た目からして、美味いに決まっている石焼トルティージャ。食べるとやっぱり美味かったです。

鉄板やフライパンで焼かれたトルティージャよりも、ホクホクで、トウモロコシのおいしさが引き出されていました。ゆっくりトルティージャに熱を通していくので、石焼独特の味が生まれるのだと思います。

石焼トルティージャのおかげで、私の気持ちもホクホクに温まりました。

厳しい自然状況に負けず、いつまでもペニーペ名物でいて下さいね、石焼トルティージャさん。

2012年11月19日月曜日

エクアドルの家庭飼育

今週末の土曜日は、同僚の親戚の家に泊まりに行きました。
その家の家主は、退職後PENIPE郡に素敵な家を建て、田舎生活を満喫している夫婦です。
彼らの家。
二人暮らしにしては大きな家です。
彼らは、この家の一部を安宿として活用し、観光客を受け入れる施設にする計画を立てています。
彼らの家の周りには、川や山、畑があり、自然に満ち溢れていました。
家の庭からの景色。
そんな自然派家族の家には、やっぱり鶏がいました。エクアドル人はよく鶏を飼育しています。理由はとてもわかりやすいです。
「食べるため」です。ペットではなく家畜です。
「食べるために鶏を愛情をこめて育てる。」という感覚が、日本人の私にとってはとても新鮮に感じられます。
この家のご主人。
一日2回、鶏に餌を与えます。
鶏に接している時のご主人はやさしい笑顔で、愛情に溢れていました。

なんと、土曜日の夕食は、ローストチキンでした。
ローストチキン。
ビールと数種類の野菜を混ぜた液の中に、付け込まれた後、ローストされた美味しい鶏肉。

私が、「このチキンは、庭で飼っていた鶏ですか?」と質問すると、ご主人は、あのやさしい笑顔で「もちろん、そうだ!」と答えてくれました。

私はいつも以上に、一口一口、味わって鶏肉さんを頂きました。ご馳走様です。



2012年11月18日日曜日

不思議な果物 GUABA

果物屋でGUABA(グアバ)という面白い果物が売っていました。
グアバ。
超巨大カマキリの足のような見た目の果物でした。一本の値段は50センターボ(約40円)。エクアドル支部長は即、購入を決断。

食べ方は、枝豆のように皮を開いて、中の実を食べます。
皮を開いた瞬間。
木のように固い皮を、メキメキっと開くと、饅頭のような白いものがきれいに並んでいました。この白い部分を食べます。

白い果肉部の中には大きな種。
味は、なんとも表現しにくい感じです。生カカオにそっくりな味でした。見た目はテンションの上がる果物ですが、味は平均点以下です(笑)。



2012年11月16日金曜日

おいしいビスコッチョ

エクアドルのパン屋には必ずBIZCOCHO(ビスコッチョ)というお菓子が売っています。ビスケットと乾パンの中間のような食べ物です。

私はコーヒーを飲みながらビスコッチョを食べるのが大好きで、ろいろなパン屋のビスコッチョを試してきました。そんなビスコッチョ好きの私に、以下の情報を降ってきました。

「BIZCOCHO DE LICTO(ビスコッチョ デ リクト)はかなり美味しい。」

ビスコッチョ デ リクトを食べないわけには行きません。なかなか、販売元を突き止めるのに苦労しましたが、本日やっと購入することができました。
ビスコッチョ デ リクト。 
私が今まで食べてきたビスコッチョの中では、一番大きかったです。まるでパンです。帰宅後、コーヒーを入れて、ビスコッチョと共にいただきました。

「し・あ・わ・せ」

ビスコッチョのサクッと感が最高。確かに、ビスコッチョ デ リクトはかなり美味しかったです。美味しい食べ物って、人間を幸せにする力があるんだと改めて感じました。


2012年11月15日木曜日

WE RUN QUITO 10K 2012

11月11日ポッキーの日に、首都キトで行われた「WE RUN QUITO 10K 2012」というレースに参加しました。NIKEが主催する10kmの大会で、参加者はなんと8000人。エクアドルのあらゆるレースに参加し、自称、「エクアドル長距離レース評論家」の私から見て、この大会は運営面、盛り上がりなど総合評価すると、エクアドルでナンバー1の大会です。さすがNIKEさん。

レース開始は朝の7時。最近、最前列からスタートすることがマイブームの私は、朝の6時からスタート会場で待機。その際、目の前ではカメラマンがモデルを撮影していました。


上記3枚の写真に、半分口が開いているボーとした日本人がいます。こんな感じで、1時間待機してました。

そして、7時きっかりにスタート!エクアドルの大会では、時間通りに始まる大会は稀です。
スタート直後の写真。
1時間待って先頭からスタートできたものの、一瞬で優秀なランナー達に飲み込まれてしまいました。悲しい現実です。

コースも平坦で走りやすく、沿道の声援も多く、前半から飛ばして走りました。その影響で、5kmメートル以降はペースはガタ落ち。しかし、以下の写真のように、ポイントポイントで、いろんなステージがランナーを盛り上げてくれたおかげで、39分40秒でゴールイン。




ゴール地点では、ダンサーたちの演技などが行われていました。
ゴール地点での様子。
大会運営者の対応もとても丁寧で、すばらしい大会でした。さすがNIKEさん。


2012年11月14日水曜日

エクアドルの給食

先日、研修会を行った私立の学校には給食がありました。エクアドルではじめての給食です。
その学校のメニュー。
給食風景。
広場に集まって食べます。
この学校は小学校から高校まである小中高一貫の職業訓練校です。ドイツのボランティア団体の援助を受けているので、子供たちは格安の教育費で学習しています。なんと、給食は無料です。その無料にはいくつかの仕掛けがあります。援助があるということと、食事は生徒たちが作っているということです。

この学校は、調理師や大工、整備士などを養成する職業訓練校です。調理師になるためのコースで学習している生徒たちが、大人の指導の下、給食を作っています。大変面白い仕組みです。
調理師コースの生徒が活躍する給食室。
そんな話をしていると、食いしん坊のエクアドル支部長は日本の小学校の給食が食べたくなってきました。

エクアドルの先生相手に研修会をする際、日本の学校について紹介することもあります。その時、彼らが最も感動することの一つが日本の学校給食です。
学校に栄養士や調理員がいて、給食室で作られた給食を子どもが教室に運び配膳し食べる。教員は給食時間にも教育的価値をみいだし、食育を進めていく。私もエクアドルに来て、改めて日本の給食制度のすばらしさを感じています。

日本に帰って、子供たちと給食を食べるのが楽しみになってきました。

2012年11月13日火曜日

エクアドルでも大ヒット「おしん」

先週、パン屋のおばちゃんと職場の同僚が、全く同じ話題で私に話しかけてくれました。
「私は、日本のドラマOSHINが大好きだ。あの子はとても働き者でえらい」と。今、エクアドルでは「おしん」が大ヒット中です。


おしんとは1983年に日本で放送されていた大ヒットドラマです。日本テレビドラマの最高視聴記録を持っているそうです。世界各国でも放映され、苦難に遭いつつも決してあきらめず、明治、大正、昭和を生きた主人公・おしんの姿が、日本だけでなく世界各国で人々の共感を呼んでいるそうです。

私が生まれた翌年に放映されていたドラマなので私は見たことがありません。そんな時代の日本ドラマが、現在エクアドル人の心をがっしり掴んでいるのですから、すごい話です。

2012年11月12日月曜日

陶器市場

先日、コトパクシ県プヒリ郡で行われたFELIA DE BARRO(フェリア デ バロ)に行きました。陶器市場です。この時期に、この地区の名産品である陶器を売る大きな市場が開かれます。とても有名な市場だけあって、多くの人で盛り上がっていました。
お店の様子
壺のようなものから、コップ、花瓶まで多くのものが店頭に並んでいました。

この陶器をみて思ったことは、日本の陶器の質の高さです。
この市場の陶器も素敵でしたが、日本の陶器商品を知っている私は買う気にはなれませんでした。見た目は大きく変わりませんが、エクアドルのものは日本のものに比べるとちょっと落ちます。色がぬれていない部分があったり、形がいぶつだったりします。

日本人はその辺の細かい部分もこだわります。そこが日本人のすごい所であり、世界レベルの商品を生み出す要因なんだと思います。日本人のこだわり魂って世界一やと思います。

2012年11月11日日曜日

エクアドルの市場の仕組み

先日、ラタクンガ郡のある家族を訪れた際、彼らの仕事先にも連れて行ってもらいました。エクアドルの市場の仕組みが少しわかって面白かったです。

以前から疑問に思っていたことがあります。それは「市場で衣類を売っている人は、いつどこで商品を仕入れているのか?」ということです。なぜなら彼らは毎日、朝から夕方まで市場で店番をしているからです。その割には商品が不足している様子はありません。どこで洋服類を仕入れているのか???
エクアドルの市場の様子。
ラタクンガの家族は「靴下を売りにいくぞ!GENKI」と言って、私を市場に連れて行ってくれました。私は市場で靴下を売る商売をしているのだと思っていました。でもその割には、靴下の量が多すぎます。車の荷台が全て靴下でした。「靴下だけをこんなに???」という疑問をもちつつ、市場に到着。その瞬間、彼らの商売、そして大量の靴下の意味がわかりました。

市場に到着するなり、早速、仕事をするママ。
この家族の商売は、靴下をお店に売る「卸売り業」です。製造業者と小売業(お店)の間に位置し、小売業者に商品を販売する仕事です。店の販売員は、必要な種類の靴下を購入し、それを店頭に並べていました。
卸売り業者から仕入れた後、陳列された靴下。
この家族は、曜日ごと決まった市場をまわり、商品を卸しています。店の販売員はその時々に必要な商品を購入し、販売しています。なので、市場で衣類を売っている人たちは、商品を買い付けにいく必要がないのです。

エクアドルの市場の各店舗の規模は小さいです。そのため、衣類を大量にに買い付け、陳列することはできません。卸売業者を通して、必要な分だけ商品を仕入れるというシステムがふさわしいのだと思います。


2012年11月10日土曜日

スペイン語能力検定試験DELE

DELEとは、スペイン文科省が実施するスペイン語能力検定試験です。試験会場には、韓国人、アメリカ人、中国人、ヨーロッパ人などいろいろな顔がありました。現在DELEは世界100カ国以上で実施されおり、スペイン語能力を国際的に評価・証明する資格です。

スペイン語の勉強を始めて約2年、その成果を試すため11月9日、私もDELEを受けました。試験では、スペイン語能力が「読む・書く・聴く・話す」の多角的なコミュニケーションスキルによってはかられますレベルにはA1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)があり、私はB1を受けました。試験の出来はまあまあ。この日に向けて、コツコツ頑張ってきた成果が出せたのでよかったです。
お世話になった問題集
スペイン語の勉強をしていて思うことは、「言語ってよくできてるな~」ということです。写真の問題集を解くためには、多くの文法を理解する必要があります。いろいろな文法を勉強するたびに、「なるほどな~。」と思います。何千年もの間、コミュニケーションのツールとして多くの人が活用し、矛盾なところが改良され、洗練されていった結果なんだと思います。言語ってほんとにうまく出来ています。文法ってほんと面白いです。

一方、自分が日本語を話すときは文法なんて意識していません。さすが母国語です。でも、日本語の成り立ちやさまざまな文法を勉強すると面白そうだと思います。日本に帰ったら、英語、スペイン語の勉強に加え、日本語の勉強もがんばってみようと思います。言語の面白さに気づけたのも、エクアドルでの成果の一つです。





2012年11月8日木曜日

エクアドル人の長所。

エクアドル人の長所の一つは誰でも受け入れ、すぐに仲良くなる所です。私がエクアドルで生活をはじめた頃、ほとんどスペイン語が話せませんでした。それにも関わらず、ほとんどのエクアドル人は、スペイン語の話せない日本人にとても親切で、グイグイ距離を縮めて友達になってくれました。ほんまにすごい人たちです。だから大好きです。

先日もとてもうれしい経験ができました。

約2か月前、このブログを見てくれた日本人の方から、以下のようなメールが届きました。

「私はエクアドルで生活していました。その際、コトパクシ県ラタクンガ郡のある家族の家でホームステーをしていました。とてもいい家族なので、機会があれば立ち寄ってみてください。」

人との関わりが大好きなエクアドル支部長は、このチャンスを逃す訳がありません。この日本の方と連絡をとり、先週そのラタクンガの家族の家に遊びに行きました。

11月2日にラタクンガに行きました。その家族に会った瞬間、彼らは「よくきたな~」と来訪を大歓迎。こっちが申し訳なくなる位でした。ご飯をご馳走になり、家にも泊めてくれました。翌日には、仕事場にも連れて行ってくれ、彼らとの関わりをとても楽しむことができました。そして、最後には「また必ず遊びに来い!」と嬉しいことも言ってくれました。なんてふところの深い人たちなんでしょう。
ラタクンガの家族。
この家族と関わって以下の疑問が浮かんできました。

① 見ず知らずの外国人をなぜ受け入れてくれるのか?。 (私にはできません。)
② 見ず知らずの外国人をなぜ家に泊めてくれるのか?。 (私にはできません。)
③ 見ず知らずの外国人になぜここまで親切にできるのか?。 (私にはできません。)

エクアドル人の「誰でも受け入れ、すぐに仲良くなる」という長所は完全にK点超えです。このエクアドル人の良さを少しでも吸収して帰国したいものです。

2012年11月7日水曜日

エクアドルの交番

エクアドルにも警察はいます。そりゃそうです。日本の警察と同じような仕事をしています。
エクアドルの警察と比較すると、日本の警察はやっぱりすごいです。日本の警察の仕事ぶりは世界トップレベルやと思います。

私のエクアドルのパパの話によると、数年前までエクアドルの警察は、あまりいい仕事をできていなかったようです。ここ数年、国の政策として犯罪、事故防止に力を入れているので、警察もいろいろな取り締まりなどを強化してきているそうです。彼らの給料もここ数年右肩上がりだそうです。その影響か、私が見る限り、エクアドルの警察はしっかり機能しています。

そんなエクアドルには、日本のような交番はありません。では、彼らはどこを拠点に町の安全を管理しているのでしょうか???

それは、以下の写真のようなテントが交番のような役割を果たしています。
エクアドルの交番
テントには「PUNTO SEGURO」と書いています。意味は安全ポイントです。
警察はこの安全ポイントを拠点に巡回などをしています。常に一人はこのポイントに残り、交番の役割を果たしています。私は道を訪ねるために、この交番を数回利用したことがあります。

とても素敵な国、エクアドルですが、犯罪が多いのがネックです。エクアドルを愛する一個人として、エクアドル警察を応援していきたいと思います。

2012年11月6日火曜日

エクアドルで1年3か月も生活すると・・・

エクアドル、リオバンバでの生活も1年3か月が経過しました。これだけ生活していると、エクアドルでの生活が普通になり、日本にいた時の生活スタイルに違和感の感じるようになってしまっています。日本に帰ったらいろいろなことに苦労するのだと思います。

顔は日本人ですが、心はエクアドル人に近づきつつある私は、最近、バス代をはらっていません。なぜなら、通勤でよく使うバスの運転手達と仲良くなったからです。
代金を受け取らない運転手。
しぶい顔ですが、いい友達です。
代金を支払おうとすると、「OHAYO、SUWARE」と言って、お金は受け取らず、特別席に座らせてくれます。
運転席の横の特別席。
このようなビップ待遇扱いをしてくれる運転手はリオバンバに3人います。

通勤する際は、この特別席に座り、運転手に日本語を教えたり、世間話をして楽しんでいます。道で彼らのバスにすれ違うと、大きなクラクションをならし「OHAYO」と叫んでくれます。夜でも、とりあえず「OHAYO」です。

無料乗車できことも嬉しいですが、それ以上に彼らの気持ちがとてもありがたいです。エクアドルで1年以上生活した証の一つです。

2012年11月5日月曜日

エクアドルの富士山、COTOPAXI

クエンカのレースで幻の2位入賞を果たした次の日は、研修会を行うため首都のキトに移動しなければなりませんでした。バスでは、10時間以上かかるので、贅沢にも飛行機移動しました。

その途中、とても美しい山が見えました。COTOPAXI(コトパクシ)山です。
雲海の中で美しい頭を出しているコトパクシ。
雲海のから頭を出すコトパクシ山。
標高5897m
綺麗な形をしたコトパクシ。みなさんの知っているあの山に似ていませんか??
あの富士山にそっくりな形をしているんです。
これ富士山ではありません。これもコトパクシ山です。

まさにエクアドルの富士山です。エクアドル人に富士山の写真やポストカードを見せると、たいてい「COTOPAXI」と言います。それほど似ているんです。

帰国までにコトパクシ登山に挑戦しようと思います。


2012年11月4日日曜日

11月2日 死者の日

 エクアドルでは、11月2日は「DIA DE DIFUNTOS(ディア デ ディフントス)」で祝日でした。意味は「死者の日」です。日本で言うお盆みたいな日です。この日は、エクアドル人も墓参りを行います。この日は、死者が生き返ることができるという意味もあるそうです。

この日には特別な飲み物と食べ物があります。COLADA MORADA(コラダモラダ)というジュースと、PAN DE GUAGUAS(パンデグアグアス)というパンです。
左のパンが「パンデグアグアス」。
右のジュースが「コラダモラダ」。
コラダモラダとは、トウモロコシの粉をベースにキイチゴなど数種類のフルーツから作られる温かい飲み物です。

死者の日にコラダモラダを飲む伝統は、インディヘナの文化です。スペイン人が侵略する前から、この飲み物は飲まれていました。インディヘナが作っていたコラダモラダは、数種類のトウモロコシの粉とキイチゴから作られていたそうです。
昔のコラダモラダの材料。
手前は、黄色いトウモロコシと黒いトウモロコシ。
奥の壺には赤いトウモロコシ。
左の皿に入っているのが、キイチゴ。
スペイン人が南米に住むようになり、キイチゴ以外のフルーツ(パイナップルやイチゴなど)も入れるようになったそうです。なぜ、このコラダモラダを死者の日に飲むかと言うと、このジュースは死者の血を表現しているからです。なので、赤紫色なんです。

パンデグアグアスとは、子供の形をしたパンです。
パンデグアグアス。
グアグアスとは、インディヘナの言語で「子供たち」という意味です。このパンを食べる習慣もインディヘナの文化から来ています。

では、「なぜ、死者の日なのに子どものパンなのか?」。

誰もが持つこの疑問を同僚に聞くと以下の返答が返ってきました。
「昔、子どもが生まれて間もない頃、全身を白い布でぐるぐる巻きにすると、骨が頑丈になると信じられていたので、新生児はミイラのようにぐるぐる巻きにされていた。また、重要な人物が亡くなった際には、全身を白い布でぐるぐる巻きにして埋葬していた。死者が白い布でぐるぐる巻きにされている様子と新生児の頃に行われていた骨頑丈トレーニングの様子が似ているので、子供の形をしたパンを死者に例えている。」と。

実に興味深い話です。個人的な意見ですが、パン屋さんの立場からしても、死者のパンというフレーズで売るよりも「子供のパン」という名前の方が売りやすかったのかもしれません。

エクアドル人は今でも、この日は墓場に行き、そこでコラダモラダ(死者の血)とパンデグアグアス(死者のパン)を食べます。多分、生きている人々がそれらを飲んだり食べたりすることで、死者を生き返らせる、この世に戻すという意味合いが含まれているのだと思います。

私は墓参りはしていませんが、4杯のコラダモラダと4個のパンデグアグアスを食べました。二つとも実においしいんです。私にとって死者の日はおいしい日でもあります。