2012年12月18日火曜日

クリスマス~日本とエクアドルの違い③~

エクアドルも日本も今はクリスマスモードです。しかし、日本人の私にとってエクアドルで迎えるクリスマスは何か物足りません。それは「寒さ」です。1年中ほぼ同じ気候のエクアドルでは、クリスマスシーズンも大変過ごしやすい気候です。暖かいところに飾られたクリスマスツリーは変な感じです。もちろん雪も降りません。その影響でしょうか、エクアドル人にとってクリスマスカラーは赤と白(雪)ではなく、赤と緑(植物)なんです。

このシーズン、エクアドルの多くの家がクリスマスバージョンに模様替えされます。
同僚の部屋にあったクリスマスツリー。
日本と同じようにクリスマスツリーも飾られますが、日本ではみかけたことのない飾りもあります。それは、ツリーの根元部分にある飾りです。
根元部分にある飾り付け。
他の友人の家ではこんな感じでした。

小屋の中にいる赤ん坊がイエスキリスト。
この飾りは「イエスキリストの誕生」を再現しています。そして、多くの人や動物がイエスキリストを囲むように配置されています。
私は友人に「なぜ、多くの人や動物がいるのだ?」と質問しました。いろいろ説明を受けましたが、しっかり理解できたかどうかは自信がありません。多分、「キリストは多くの人間、動物のために生まれた」という意味合いが含まれているのだと思います。

キリストの誕生日であるクリスマスにこの飾り付け。やはり、キリスト教本場のクリスマスデコレーションは日本と一味違います。

2012年12月17日月曜日

クリスマス~日本とクリスマスの違い②~

エクアドルの12月24日夜の過ごし方は、①家族が集まり ②豪華な食事を食べ ③クリスマスのパンを食べ ④プレゼントを渡し ④ミサに参加しキリストの生誕を祝うという流れだそうです。

今日は③のクリスマスのパンについて、説明します。

日本人はクリスマスにクリスマスケーキを食べます。エクアドル人に「クリスマスケーキを食べないのか?」と質問すると、「なんだクリスマスケーキは?」と逆に質問されてしまいました。エクアドルには、クリスマス用にデコレーションされたケーキは存在しないそうです。その代わりに彼らは、クリスマス用のパンを食べます。名前は「PAN DE PASCUA(パン デ パスクア)」です。
パン デ パスクア。
この時期、エクアドルのパン屋の店頭には、このパンが並んでいます。大きさは様々ですが、全て一人で食べるのは難しい大きさです。
パン デ パスクアの中。
PASCUA(パスクア)とは、クリスマスという意味です。クリスマス用のパンという訳です。集まった家族みんなが分け合って食べれるようにサイズはビッグです。中には、クリスマスカラーの赤と緑のフルーツが入っていて、甘く味付けされケーキみたいでした。私はこの超カロリーパンを一人で食べきってしまいました。おいしかったです。しかし、みんなで食べたらもっと美味しく楽しいんだと思います。

エクアドル人にとってクリスマスは家族が集まる日でもあります。その際、この大きなクリスマスパンをみんなで食べます。
「人を集めるパン、パンデパスクア。」 そんなパンに私もなりたい(笑)。


2012年12月16日日曜日

クリスマス~日本とエクアドルの違い①~

今、エクアドルはクリスマスムード一色です。同じクリスマスでも日本とエクアドルでは大きく違います。数日にわたってその違いをブログで説明していこうと思います。

教え子たちへ問題です。クリスマスとは何の日か知っていますか?」

クリスマスとは「イエスキリストの誕生日」であり、キリスト教の一つの行事です。ということは、キリスト教がしっかり根付いているエクアドルのクリスマスが正当で、日本のクリスマスは異質な訳です。日本のクリスマスに慣れてしまっている私にとって、エクアドルのクリスマスには、興味深いことが多くあります。その中でも今日は、「NOVENA(ノベナ)」を紹介します。

ノベナとは、12月16日から24日まで9日間にわたって行われる行事です。同僚がそのノベナに誘ってくれました。キリスト教信者でもなく、ノベナの意味も全く知らない日本人ですが、せっかくなので参加してきました。
修道女とクリスマスツリー
部屋に入ると、修道女がクリスマスツリーの横に座っていました。そして周りには多くの人々。
近所の人々や家族が同僚の家に集合。
修道女は聖書のようなものを片手に、キリストが誕生した経緯や意味などを説いていました。参加者はその言葉に耳を傾けたり、自分の意見を述べたりしていました。約1時間行った後、みんなでパンとコーヒーを飲みノベナは終了しました。これを9日間行うそうです。9日目の12月24日の夜は教会で最後のノベナが行われます。

参加してみて、なんとなくノベナの意味がわかりました。
多分、ノベナとはキリストの誕生の意味をみんなで改めて考え、信仰心を維持向上させていくものです。

日本人にとって、クリスマスは「プレゼントがもらえたり、クリスマスケーキを食べれたりする楽しい日」ですが、本当は、信仰心を高めていくという宗教的にとても大切な日みたいです。





2012年12月15日土曜日

日本のお菓子は凄い!

エクアドルのスーパーのお菓子コーナーで、最もスペースを取っているのは、おそらくオレオです。
オレオの圧迫陳列。
日本のお菓子メーカーである、森永製菓やヤマザキナビスコのオレオの青いパッケージがエクアドルのお菓子コーナーで最も存在感を発揮しているんです。すごい商品です、オレオは。

パナマのスーパーでも同じ状況でした。

パナマからエクアドル戻る飛行機でもオレオが出てきました。
機内食のオレオ。
日本のお菓子メーカーが、地球の裏側でも愛されているのは嬉しい話です。オレオの他にも、日本メーカーのお菓子をよく見かけます。

日本ってお菓子まで世界レベルなんですね。日本はすごい国です。

2012年12月14日金曜日

エクアドルの伊能忠敬

私の住むリオバンバには、偉大な歴史的人物の出生地であります。それは、ペドロ ビセンテ マルドナドという人物です。
リオバンバの中心地にある公園には、彼の像があります。
彼はエクアドル最初の地図を作成した人物です。エクアドルの伊能忠敬です。そりゃ、立派なモニュメントにもなる訳です。
彼は、その他にも、キト(エクアドルの首都)の地形図を作成したり、キトとエスメラルダを結ぶ道路の開通事業を行いました。

そんな中でも一番の大仕事は、1736年、フランス赤道測地隊に選ばれ、赤道の子午線の測量を行ったことです。世界的な科学者な訳です。

先日、同僚とキトの博物館に行った際、以下の展示がありました。
ペドロ ビセンテ マルドナドが測量をしている様子。
リオバンバ出身の彼女は、大興奮して、ものすごい勢いでマルドナドさんの偉業を説明してくれました。リオバンバ人にとって彼は大きな誇りみたいです。ちなみに、彼の息子はペドロ ビセンテ マルドナド高校に通っています。

リオバンバ、いやエクアドルでは、「ペドロ ビセンテ マルドナド」は超重要キーワードです。


2012年12月13日木曜日

エクアドルのビデオ屋さん

エクアドルにもDVDやCDを売っているお店がたくさんあります。でもレンタルビデオ屋は見かけたことがありません。エクアドルの友達が言うには、以前はあったそうです。しかし、返却しないという問題が続出したため最近はレンタル屋を見かけなくなったそうです。エクアドルならありえる話です(笑)

そんなエクアドルのDVD事情を説明します。日本人にとってhとても興味深いです。

まず、日本ではなかなか見かけないDVDがあります。似たジャンルのセレクトDVDが売っているのです。
冷酷な映画セレクションのDVD
冷酷な内容の映画が5本、一枚のDVDに収まっています。他には、ハリーポッターシリーズや、ジョニーデップ映画集などもあります。驚くなかれ、このDVD1枚1ドル(80円)なんです。1ドルならレンタルする必要もありません。

なぜ、こんなに安いのか?それは、全てコピーDVDだからです。オリジナルDVDではないので、中には再生しないDVDも交じっています。そのため、どのDVDショップにも再生確認用のテレビとDVDデッキが置かれています。
購入予定のDVDがしっかり再生できるか確認するためのテレビとDVDデッキ。
私は、5枚のDVDを試して1枚は再生しませんでした。けっこうな確率です。
再生不可のDVDの山。
エクアドルでDVDを買う際は「PUEDE PROBAR?(プエデ プロバール)?」と言って、再生確認してもらいましょう。

2012年12月12日水曜日

私の任地リオバンバに寿司バーOPEN

私が活動しているRIOBAMBAに先月、SUSHI BAR(寿司バー)が開店しました。もちろん、リオバンバ初のお寿司です。日本料理が地球の裏側の小さな町にも進出しているなんて嬉しい話です。寿司ってワールドワイドな食べ物だと改めて知りました。

日本人として、この寿司バーの料理を試さない訳にはいきません。行ってきました。
寿司バーの店構え。
名前は「KOKORO」です。
寿司は外国人に大人気な料理なんです。そのため、世界各国に寿司を出す店はあります。しかし、日本人が外国でお寿司を食べると、がっかりすることが多いと聞きます。私は「どんな料理が出てくるのか?」と疑いの気持ちを持ちつつ、店内に入りました。

この店は巻き寿司がメインでした。多分、アメリカンスタイルの寿司です。私たちは店の看板メニューと握り寿司を頼みました。
看板メニュー「揚げ巻き寿司」。
チーズ、キュウリ、マグロの巻き寿司を天ぷらのように揚げてます。
これが、なかなかおいしかったです。日本人からするとユニークな巻き寿司ですが、これが外国人にウケるお寿司なんだと思います。
外国で見かける巻き寿司は、ほとんど海苔が中に入ってます。海苔を食べる文化のない外国人にとって、黒いものに覆われている巻き寿司は、まずそうに見えるそうです。そのため、海苔は中に巻き込まれています。


握り盛り合わせ。
かわいいお寿司の盛り合わせ。
これもなかなか美味しかったです。がっかりすることはなく、お腹いっぱいになりました。リオバンバの寿司バーは合格です(笑)

この店が大繁盛してほしいと思いました。やっぱり私は日本が大好きみたいです。


2012年12月11日火曜日

31

エクアドルには「31(トレインタ イ ウノ)」という食べ物があるという噂を聞き、食いしん坊の私は、情報収集を行い31に辿り着きました。
私の食べることに関する好奇心と行動力には、自分でも感心してしまいます。この能力を他のことに生かすことができたら・・・と思い続けて30年。31歳までにはその境地にたどり着きたいものです(笑)

31を売っている店はこんな感じでした。
31を売るおばさん。
31とはスープのことでした。さっとく31を一皿頼みました。
31。
中には、あらゆる豚の内臓が入っていました。肝臓、腎臓、胃袋などなど。お店の人が言うには、とりあえず多くの種類の内臓が入っているから、「たくさん」という意味合いから数字の「31」という名前が付いたそうです。それぞれの具の個性が強いスープでした。その中でも一番の存在感を出していたのがチョリソーです。
チョリソーとは、豚肉を香辛料で味付けした腸詰めです。
普通チョリソーとは辛いものです。しかし、このチョリソーは激甘でした。中に黒砂糖がたっぷり入っていたのです。何を食べてもおいしく感じるはずの私の馬鹿舌が「ウエッ!」と言って、甘いチョリソーを吐き出してしまいました。チョリソーを口に運ぶまでは、おいしかった31とも、この瞬間に決別してしまいました。しかし、一緒に食べに行ったエクアドル人は「おいしい、おいしい」と言ってすべて食べました。

機会があれば、みなさんも31を試してみてください。私はもういいです。




2012年12月10日月曜日

そばパーティー IN エクアドル

Panama旅行から本日帰ってきました。パナマの魅力をしっかりつかんできたので、後日たっぷり報告します。

パナマ旅行に行く前、日本の友人がエクアドルに蕎麦を送ってくれました。ということで、我が家で蕎麦パーティーをしました。みんな大興奮で楽しかったです。

蕎麦を茹でるパパ。
蕎麦を食べるならやっぱりお箸です。っていうことで、まず初めにお箸の使い方講座をしました。外国人にはお箸はとても難しかったようです。

次はいよいよ蕎麦実食。
初めて見る灰色の麺に不安を抱きながらもみんな食べました。
蕎麦を麺つゆにつけて、
蕎麦を持ち上げ、
口に運びます。
なぜか、顔全体も全開です(笑)
味は、大好評でした。口に運ぶと不思議な食べ物がおいしい食べ物に変化したようです。みんな慣れない箸で一生懸命蕎麦を食べてくれました。エクアドル人にとって、麺は温かいスープに入っているものという感覚があるので、今度は温かいズープに付けて食べたいとも言っていました。

そして、意外にも好評だったのは「七味唐辛子」でした。みんな大好きで、たっぷり七味唐辛子をかけて食べていました。後から来る「ピリッ」という辛さがエクアドル人にはウケたようです。

以下の動画は、蕎麦パーティーの一部始終です。是非見てください。





2012年12月1日土曜日

エクアドルのレースもすごい

11月25日日曜日、QUITO21Kというハーフマラソンに参加してきました。首都QUITO(キト)では、毎週日曜日なんらかのレースが行われています。日本のランニングブームもすごいらしいですが、エクアドルでも完全にブームになっています。

エクアドルのレースの流れは以下の感じです。
① レース前日までに、大会のスポンサーになっているスポーツ店などで受付を行います。参加費は10kmのレースなら平均10ドル。ハーフなら20ドルが相場です。
② レース前日に、個人タイムを計測するチップと、大会Tシャツを受け取りに行きます。
③ レース当日。10kmやハーフマラソンなら朝7時頃スタート。マラソンなら朝5時スタートです。走り終わったら、フルーツとメダルがもらえます。

日本はどんな感じなんでしょうか???
レース前日のチップ受け取り場。
エクアドルのレースに参加し始めて1年以上が経ちました。今まで約20回、大会に参加してきました。現在4週連続レース走ってます。そんな、自称「エクアドルレース研究家」である私が最近思うことは、エクアドルレースの質の向上です。大会の準備、運営など、とても洗練されてきました。大会を宣伝するためのホームページの質の向上。レースが時間通り始まる大会が増えてきたなど。大会を多く行う中で少しずつ改善されてきた結果だと思います。

今回のレースでもっとも驚いたのは、ゴール地点に設置されたカメラで、ゴールした人全員の写真をとり、ネット上にアップされていたことです。しかも、名前を入力すれば、本人の写真が出てくるんです。
エクアドルレース研究家のゴールの瞬間。
カメラ目線でないのが残念・・・。
今後もどんどん、大会の質が向上していくことを期待します。研究家として、体が壊れるまでレースに参加していこうと思います。

エクアドルレース研究家は、海外のレースを視察するため、明日からパナマに行き、パナママラソンに参加してきます。そのため、1週間ブログはお休みします。ご報告までに。