2013年2月6日水曜日

やっと出会えたチンボラソ山氷取り職人

リオバンバから出発している観光列車ツアーに参加したとき、チンボラソ山の氷取り職人に出会うことができました。
中央の小柄なおじさんが氷取り職人。
彼の名前は、バルタサール。現在、エクアドルに残る唯一の氷取り職人。彼の仕事は、チンボラソ山(6310m)にある氷を取り、ジュース屋などにその氷を売ることです。昔は多くの氷取り職人が働いていたが、製氷技術の発達により職人の数が減少。現在は、バルタサールさんのみとなってしまいました。

最後の氷取り職人とし、彼は多くのメディアなどにも取り上げられ世界的に有名になりました。日本でも以前、彼のドキュメント番組が放送されたようです。私は、以前からそんな有名人に会いたい思っていました。朝早くにジュース屋に行き彼が氷を売りに来るのを待ったこともありました。しかし、会えずまま時がながれていきました。今回の列車ツアーで彼に会えるかもしれないという情報を得て、ツアーに参加することを決意しました。

電車に揺られてチンボラソ山のふもとまで行くと、簡単に彼に会えました(笑)。はじめの印象は「小さ!」でした。でも彼があの有名な「最後の氷取り職人」なんです。せっかくの夢が叶ったので、彼にいろいろな質問をしました。

彼は毎週木曜日と金曜日にチンボラソ山に登って氷を取りにいきます。朝7時頃に家を出て、3時間かけて氷の取れる場所に到着。なんと、氷は岩壁の中にあるものを取ってくるそうです。壁を割って氷を取り出すとはビックリ!
岩壁を割って氷を取り出している様子。標高5200m地点。
きつい作業によって獲得した氷は、毎週土曜日に「EL MERCED」という市場に売りに行きます。
バルタサールさんが取ってきた氷。
この大きさで約3ドルくらいで売れるそうです。
大きな塊で一つ8ドル位で売れるそうです。市場に行き、ジュース屋などの店主と交渉して氷を売るので、日によって売り上げは大きくことなります。

70歳手前の彼が標高5000m以上のところで氷をとり、生計を立てている。彼と話をしているうちに、小さなバルタサールさんがとても大きく見えてきました。



2 件のコメント:

  1. いやあ!すごい!エクアドルに列車が走っている。列車が走る度にバイクが出動するというのもすごい。そして、標高5000mで氷を取ってきてジュース屋さんに売っているなんて、それまたすごい。その氷の入ったジュース、飲んでみたいですね。飲みましたか?リオバンバ自体が高地なんでしょうが、蝦夷富士は1898mですから3倍近い高さですね。いやあ、びっくりです。アルコールを飲んで高山病にはなりませんか?蝦夷富士子

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  2. リオバンバ自体標高2700mの高地です。アルコールを飲んだら酔いやすいらしいです。私は低地でもすぐに酔っぱらうので、比較できませんでした(笑)

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