2013年2月9日土曜日

自立発展の酪農の村SALINAS

チンボラソ県の隣にあるボリーバル県に、人口1100人のSALINAS(サリナス)という小さな村があります。その村の自立発展の歴史に大変興味があり、サリナス観光に行ってきました。

ボリーバル県の中心地から、車で30分、山道を登っていくと、小さな集落が見えてきました。そこがサリナスです。この村には岩塩鉱山があります。塩はスペイン語で「SAL(サル)」。そのサルからサリナスという名前がつきました。
手前のむき出しになった部分が岩塩鉱山。
現在も岩塩が採れるそうです。
70年前までは、岩塩の採掘が村の中心産業だったそうです。しかし、大変貧しかったそうです。

1971年に、モンスカンディードラダという司教(多分イタリア人)が、村の発展のためにボランティア(多分イタリア人)を招いたそうです。そのおかげで、サリナスには欧米の技術を導入したチーズ工場やチョコレート工場などがあります。現在、そこで生産された商品は、SALINERITO(サリネリート)という商標でエクアドル国内だけでなく、海外でも販売されています。
サリネリートのマーク。
サリネリートのチョコレートは日本にも輸出されています。

私はチーズ工場とチョコレート工場を見学しました。
チーズ工場。
サリナスのチーズは、質、人気ともエクアドルトップレベル。
チョコレート工場。
以前、家族にサリネリートの板チョコを送ると、「今までで一番美味いチョコや」と言ってくれました。
チーズやチョコレートの他、大豆のパンやクッキー、乾燥きのこ、ソーセージなどの食品も有名です。私は、サリネリートの商品を大量に買って帰りました。
右から、チョコラテ用のチョコ、ウイスキーボンボン、乾燥フルーツ、乾燥きのこ、チョコレート。
こんな山奥の村が、食料品産業で大成功するなんてまさしく奇跡だと思いました。

私もボランティアとして、チンボラソ県の教育向上に努めてますが、最も難しいと感じることの一つは、現地の人のやる気を持続させることです。

サリナスの人々は、イタリア人ボランティアから導入した技術を取り入れ、向上させ、大成功させた訳です。サリナス人はとてつもなくすごい人々だと思います。

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