2013年3月10日日曜日

スペイン語上達の経験から感じたこと

約2年前、長野県駒ヶ根訓練所でスペイン語の勉強を始めました。そして約2ヶ月後、ほとんどコミュニケーションを取れないままエクアドル降りてしまいました。それから、1年8か月が経過しました。

約2年間の青年海外協力隊生活で最も成長できたことは「スペイン語力」です。いろんな経験を積んで他の部分も成長したかもしれませんが、やっぱり語学力の向上が一番の成果だと思います。今ではエクアドル人とのコミュニケーションが楽しくて仕方ありません。楽しくなってきた頃に帰国するのはとても残念なことです。

今になって思うことが2つあります。
1つ目は、自分が知らなかったり発音できない単語は、聞き取ることができないということ。
2つ目は、自分の話すスペイン語のほとんどは、算数研修会のために作った台本(原稿)の中の言葉であるということ。

1つ目。「自分が知らなかったり発音できない単語は、聞き取ることができないということ。」
リオバンバのスーパーのレジ
スーパーで買い物すると必ず「FACTURA O ・・・・・・?」と聞かれます。店員は、あまり愛想がよくないので、めんどくさそうにその言葉を言うため「・・・・」の部分がはっきり聞こえません。私は約半年間、何を言っているのかわからないまま、常に「NO」と答えていました。
ある日、同僚と買い物した際に私は「店員はなんと言っていたんだ?」と質問しました。すると彼女は、「FACTURA(領収書) O CONSUMIDOR FINALと言っていたよ」と答えてくれました。私はCONSUMIDOR FINAL(コンスミドールフィナル)という単語を調べ、その言葉が日本語でいうレシートみたいなものだと理解できました。そして、何回か発音しました。するとその翌日から、店員の言葉が鮮明に聞き取れるようになりました。その時、私は、「自分は知らない単語は上手く聞き取ることができないんだ」と感じました。なので、私は今日本で流行しているらしい「聞き流すだけで英語力アップ」という勉強法は私には適していないんだと思います。


2つ目。「自分の話すスペイン語のほとんどは、算数研修会のために作った台本(原稿)の中の言葉であるということ。」
研修会での様子。
あるジョークを言って受けた瞬間
昨年11月に、私は、DELEというスペイン語検定試験を受けました。結果は見事不合格。コミュニケーション部門は満点に近かったのですが、文法部門は散々な結果でした。でも、よくエクアドル人に「スペイン語上手く話すね~」と言ってもらえます。
その要因は間違いなく研修会のために完全暗記した大量のスペイン語台本のおかげです。私は多分、5時間一人でスペイン語を話せと言われても話せます。4つの研修会の原稿をひたすた読み上げたら5時間位になります。研修会本番では、その場で考えたように思わせてきたジョークもすべて原稿作成の段階からの戦略でした。私生活では、その大量のスペイン語の中から、状況に応じて適切な語句や言い回しを用いエクアドル人とコミュニケーションをとっています。残念ながら台本丸暗記なので、文法などはよくわかっていません。しかし、人と話すだけなら「文法を理解するよりも、現地の人が用いる言い回しを丸暗記する」という方法のほうが効果的なんだと思います。

エクアドルでの生活を通して、外国語で外人とコミュニケーションをとる楽しさを知りました。日本に帰国したら英語の勉強も始めたいと思います。その際、エクアドルでのスペイン語上達の経験を生かして、英語学習に励んでいきたいと思います。

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