2012年9月28日金曜日

メキシコBBQ~テキーラ編~

本日は、メキシコのお酒「テキーラ」について書きます。

「メキシコ旅行で一番楽しかったことは?」と、エクアドル人によく質問されます。そして、私は決まって「テキーラ工場見学」と答えます。ほんとうにいい経験でした。

テキーラというお酒は、メキシコ、ハリスコ州のテキーラ村で作られた酒のことを指します。テキーラという、いかにも強そうな名前は地名だったんです。
テキーラ土産屋
テキーラの街に入ると、テキーラの土産屋が数多くならんでました。
テキーラ村では、人口の9割以上がなんらかの形でテキーラに関わっています。街全体が「テキーラ」でした。
テキーラ地方の風景。
テキーラ村に入ると、こんな感じの風景が広がっていました。アロエの葉のような植物が、星の数ほど栽培されていました。この植物の名前はAGAVE(アガベ)。これがテキーラの原料です。


アガベの収穫風景。
地中に埋まっている部分を収穫し、工場に出荷します。 
オーブンで加熱されたアガベ。
この松ぼっくりのようなものがテキーラの原料です。このアガベ40kg~70kg位あるんです。ここまでの大きさに育てるのに、6年から9年かかるそうです。70kgのアガベから、70リットルのテキーラが作れます。

加熱後のアガベ。
オーブンされたアガベはこんな感じ。このアガベを試食させてもらいました。アガベは25パーセントが糖分なので、とても甘くおいしかったです。写真のように、ちぎって食べます。

テキーラ生産工程①
この大きな樽の中身は、アガベから搾り取られた液体です。徐々に濾過し、不純物を排除します。その後、発酵させアルコールにしていきます。

テキーラ生産工程②
生産工程①でアルコールとなった液体を蒸留させ、アルコール濃度100%に近いテキーラが完成。

右から、完成後1月経過、12ヶ月経過、3年経過、5年経過。
年月が経つにつれ、徐々に色が褐色がかります。

テキーラ工場見学では、各工程でテキーラが提供されるという、危険なツアーでした。
酒が弱い私ですが、テキーラマジックにかかり、飲みまくることができました。

テキーラ試飲の様子。
昔は、写真のような牛の角がテキーラボトルだったそうです。
テキーラツアー終盤、何十種類テキーラに囲まれテンション上がる酔っ払い。
さすがテキーラ村のテキーラ工場。テキーラの種類が半端ない。限界までテキーラを飲み続けました結果、テキーラ工場見学終了後の記憶があまりありません。

多くの人のテキーラのイメージは、「喉が焼けるようなアルコール分100%近い、強い酒」だと思います。しかし、テキーラ人に言わせると、それは間違った解釈だそうです。私たちの知る喉が焼けるテキーラは、蒸留された直後のテキーラなんです。本来は、そこから水を混ぜたり、果汁を混ぜたり、さらに発酵させたりした、おいしいお酒が「本当のテキーラ」なんです。
このボトル、すべてテキーラ。
全てのテキーラは口あたりよく、上品な味わいでした。大学時代、先輩に飲まされたテキーラとは別物でした。アイス屋にはテキーラアイスも。
テキーラのアイス。
酔っぱらっていたため、味を覚えていません。

最後に、テキーラの歴史について少し触れます。

スパイン人がメキシコを侵略する数百年前から、テキーラ村ではテキーラを作っていました。それはお祭り用の飲み物としてです。その後、スペイン人がメキシコに侵入してきた際、スペイン人が「蒸留」という方法を教え、テキーラの味は格別に向上しました。そんな歴史から生まれた「テキーラ」。今では世界中の人が知るアルコールです。今では数多くの種類のテキーラが世界中に出荷されています。そして、その多くが「おいしいテキーラ」なんです。


1 件のコメント:

  1. メキシコ旅行いいですね。
    アガベ、エクアドルにもありますね。
    私はでっかいアロエだと思っていたら、
    写真を見た友人が「リュウゼツラン」だと
    教えてくれました!沖縄にたくさんあるそうです。

    Sra.M

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