キトを出発した時から「このバスは安全運転だな~」と感じていました。エクアドルの長距離バスは、競争しているかのようにスピードを出し、車体を左右に揺らしながら走ります。しかし、このバスはゆっくりでした。出発から2時間ほど経過したとき、ガス漏れのような変な臭いがしました。そして、低スピードのバスは、そのままゆっくり停車しました。
停車したバス。 |
エンジン部分の故障らしい。 |
交通量の多くない道なので、下車して他のバスを探す訳にもいきません。「止まらないでおくれ」と願いながら乗っていました。そして、数時間後、大きな国道との交差点まで来て、バスは力尽きるように止まりました。そして、運転手は「ここで降りて、他のバスに乗り換えよう」と言いました。なんとか他のバスを探せるところまで乗客を運ぼうと頑張ってくれていたようです。
オレンジのタンクトップが運転手。 目的地までのバスを探してくれました。もちろん、料金も支払ってくれました。 |
乗客を見捨てず、最後まで責任を取り、できることを行った運転手に感動してしまいました。日本では当たり前の対応かもしれませんが、外国では当たり前でないすばらしい対応だったと思います。
エンジンを痛めながらも、なんとか中継点まで運んでくれたバス。 「お疲れ様。」 |
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