2013年2月12日火曜日

本場、昔ながらの闘牛

アンバトではカーニバルシーズンに闘牛が行われます。人生経験のために本場の闘牛を見に行ってきました。

闘牛には5つのプロセスがありました。
① 牛の登場
② 馬に乗った人が牛の背中を突き刺す。
③ 2本の矢を持った人が牛の背中を突き刺す。
④ 闘牛士が赤いマントで牛を操る。
⑤ 闘牛士が長い剣で牛の背中を突き刺し、殺す。
⑥ 死んだ牛を巨大な馬が場外へ運ぶ。

① 牛の登場。
牛が登場すると、数人の闘牛士がピンクのマントで牛を動き回らせます。
② 馬に乗った人が矢で牛の背中を突き刺します。
牛は、馬に向かって突進します。馬は目隠しされているので逃げようとしません。
馬は牛の角から身を守るための防弾チョッキのようなものを身に付けていました。
牛が馬に突進した際、騎士が先端が短刀のようになった長い棒で、牛の背中を突きます。
③ 2本の矢を持った人が、その矢で牛の背中を突き刺します。
牛の突進をかわし、背中に突き刺します。

②と③の過程で牛の背中は血まみれ。
④ メインの闘牛士が登場し、おなじみのスタイル。マントで牛を操ります。
⑤ 闘牛士は15分ほど牛を操った後、長い剣(70cmほど)を持ち、牛をしとめるポーズをとります。この後、牛の背中を一発で奥まで突き刺し、牛は倒れます。牛が動けなくなった後、とどめを刺す人が現れ、牛のコメカミを短刀で刺します。
⑥ 死んだ牛は、巨大な馬に引っ張られ、場外で運ばれます。
牛のスピード、体力、会場の雰囲気、闘牛士の闘志や技術、どれをとっても私の想像を超えていました。そんな中でも一番の衝撃は「牛をしとめる」ということ。

闘牛の本場はスペイン。そのため、現在でもスペイン領だった国には数多くの闘牛場が残っています。しかし、動物愛護などの観点から、牛を殺すまで行うスタイルの闘牛は数少なくなってきているそうです。エクアドルでも数か所でした、この昔ながらのスタイルの闘牛は行っていません。

2時間半で、計6頭の牛が登場しました。5番目に登場した牛はよく動き、会場は最も盛り上げました。その牛の時は闘牛士は「牛をしとめる」ということをしませんでした。隣に座っていたエクアドル人が言うには「あのような牛は殺さない場合がある。その遺伝子を後世へと受け継がせるため、生きたまま場外へ出す。」と説明してくれました。

いろいろ考えさせられることがありました。いい経験になりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿