2011年10月19日水曜日

お箸の文化

エクアドル人と会話をしていると、たいてい食文化の違いについての話題になります。その時、エクアドル人が特に興味を持つのが「お箸」と「魚の刺身」です。今日は、お箸について書いてみます。

私のオフィスの同僚たちも、お箸に異常な関心を抱いています。「玄己、PALILOS(パリジョス)はどう使うのだ」と質問されたのをきっかけに、お箸と豚の角煮を準備して会社に持って行き、「お箸の使い方講習会」を開きました。スペイン語では箸のことをパリジョスと言います。リオバンバにもちろんパリジョスは売ってないので、BBQ串を適当な大きさに切って、先を鉛筆削りでとんがらせてパリジョスをつくりました。
パリジョス講習会の様子
算数の講習会よりお箸の講習会を先に開くことになるとは夢にも思いませんでしたが、いい大人がみんなキャーキャー言うて盛り上がってくれました。

エクアドル人の箸の腕前は・・・・。

みんな驚くほど下手くそでした(笑)

お箸を使いながら、なぜか眉毛が動く人や、左手の小指がピーンと立ってしまう人など、爆笑映像満載の講習会でした。豚の角もなかなか口まで到達しません。まるでUFOキャッチャーのような光景がでした。

そして、ある同僚が私にこう質問しました。「日本人や中国人はなぜ箸をつかうのだ?」と。鋭すぎる質問です。しかし、講習会の講師が黙る訳にはいかないので、以下のように答えました。
「アジアには南米のように大量に豚や牛がいなかった。そのため、貴重な食材を薄く切って少しずついただく文化があった。その食文化にはナイフやフォークより、箸が適していた。」と。回答が適当だったかどうかは別にして、エクアドル人は納得していました。

だれか知っている人がいたら教えてください。

講習会の後半には、箸をうまく使いこなして満面の笑みを浮かべるエクアドル人が続出しました。


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