今日と明日は「エクアドル人の仕草」について、お伝えしようと思います。
初日の今日は「PERSIGNARSE(ペルシグナールセ)」についてです。
この仕草は、世界中のキリスト教の人たちが行っています。手で額、胸、左肩、右肩という順番で十字を切ることを、ペルシグナールと言います。多くの人がこの仕草を見たことがあると思います。例えば、外国のスポーツ選手は試合前などによく行っています。観客もよく行っています。自分のために行うものをペルシグナールセ。相手のために行うものをペルシグナールと言います。
「神様にお願いしてるんやろな~」と漠然としか理解してなかったので、同僚にペルシグナールについて聞きました。すると、いろいろ深い意味があることがわかりました。
まず、十字のそれぞれの意味です。
①額はPADRE(パドレ、父)を意味します。パドレとはイエスキリストを誕生させた神様のことです。
②胸はHIJO(イホ、子)を意味します。イホとはイエスキリストのことです。
③左肩はESPIRITU(エスピリテュ)を意味します。
④右肩はSANTO(サント)を意味します。③、④のESPIRITU SANTOを統合して聖霊(三位一体の第3位格)。三位一体とは「キリスト教で、父・子・聖霊の三位は、唯一の神が三つの姿となって表れたもので、元来は一体であるという教理」
そして最後に口元に手を持っていき「アーメン」と言います。
私の解釈は、4つのポイント(額、胸、両肩)全体で神を唱えているということです。
エクアドル人は、何かあるごとにこのお祈りをします。家族や自分の健康を願うとき、食事をする時、亡くなった人の冥福を願うとき、感謝するとき、テストをするとき、運転手がカーブを曲がるときなど。何をするときでも彼らは神にお願いします。
キリスト教ではない私にとってはすごくおもしろい文化です。そして、なんかかっこいいです。「キリスト教ではないけど、十字を切ってもいいのか?」と質問すると、即答で「問題ない」と帰ってきました。
「パドレ、イホ、エスピリテュ、サント」。なんか力が湧いてきた感じがします。
メキシコ旅行も面白そうやったな!あと半年存分に楽しんでくれい!(一馬)
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